2010年9月29日水曜日

Sky Planter

なるものが某番組で取り上げられているのを見た。
(夕方の番組で調度仕事暇だったんですw)

簡単に言えば、植物を天井から逆さ吊りにして育てるというもの。

調べてみると、ニュージーランドのデザイナーPatrick Morrisが大学在学中に考案したもので、色々な賞を受賞しているよう。
番組では、“斬新なアイデア”“森にいるようなリフレッシュ効果がある”“天井を有効活用”などと紹介されていた。
逆さにしても大丈夫なように開発されたプランターの仕組みも紹介。
購入者がその魅力を笑顔で伝えているようなシーンもあった。

しかし、私はそれを見ていて徐々に不快感を覚えた。

植物を逆さ吊りにして育てる?
意味が分からない。

テレビ画面に映る植物達が拷問を受けているようにしか見えなかった。
天井を有効に使ってスペース確保とか、完全に人間の身勝手だ。

植物は本来、地面(崖とかの場合もあるが)から上に向かって伸びるものだ。
地面から上空の光を目指して生き生きと伸びる姿が美しいのだ。
…と私は思っている。

人間だって普通地面に2本の足を使って立っている。
逆立ちすれば、血が上って苦しくなる。
植物だってそう思うんじゃないか。。。

私は植物ではないから、植物が本当はどう思っているのか分からない。
だから、もしかしたら実は吊るされて喜んでいるかもしれない。

けれど、けれど、どうしても私にはそうは見えないのだ。


毎日を楽しむことに“斬新さ”というものは大切だと思う。
遊び心とか、閃きとか、そういうものも。
自然の原理に逆らうその奇妙さが、気持ち悪くも美しかったり、人々を魅了したりすることもある。


でも斬新だったら何でも良いかというと、やっぱりやってはいけないことも存在すると思う。

少なくとも、植物という人間と同じ“生物”を逆さにする必要はないのでは、と思う。


たった数分のVTRだったけれど、あまりにも気持ち悪くてあまりにも腹立たしかったので吐き出さずにはいられなくなった。
私の考え方が古いのか?
そんなことはないと信じたい。

2010年9月24日金曜日

ヤマダのちクロダ。

私のアドレス帳には“山田”という姓の人が5人いた。
それがここ5ヶ月くらいで2人に減った。

…削除したわけじゃありませんw

3人から結婚のご報告を受けました。

私の周りに結婚する人ってなかなか現れないのに、どうしてこうも山田ばかり……w

そんなことはどうでもいいんだけどw
そのうちの一人、大学時代の友人である旧山田さんの新居に先日お邪魔してきた。
旦那さんの勤務先の関係で、結婚を機に豊橋から大阪に引っ越した彼女。
最初のうちは“こんなところに住めるか!”的な愚痴をよく聞かされていたけれどw結構馴染んでた。
まぁ、それでも好きにはなれない、とは言っていたが。。。

大学時代のことを振り返ると、
彼女と私とは本当に考えていることがそっくりで、周りからも同じ人が2人いるとよく言われていた。
嬉しくもあり、気持ち悪くもありw
そして時々だけれど、ちょっと嫌気もさした。
人って、自分自身の嫌だと思っている性格や癖を他人にされると、すごく目に付きやすく腹立たしく思うものだ。
それでも、自分への反省にも活かせられるのもあるし、基本的には一緒にいて楽な存在であった。

卒業後は豊橋と名古屋という地理的な問題もあって、殆ど会っていなかった。
さらに半年弱、すでに大阪で過ごしている彼女。。。
結婚式やちょっと名古屋に出てきた時に顔は合わせていても、ゆっくり一緒に過ごす事は数年ぶりでとても楽しみだった。

実際会って話してみると、全然変わってない。…安心感。
やっぱり今もものごとの考え方はそっくりw相変わらずだ。
さらに、お宅にお邪魔してみると、使ってる化粧品やらシャンプー・トリートメントやらワックスやら…被る被るww
もうなんだか笑えてきて仕方ないw
大学時代に何度か会ったことのある旦那さんも呆れ顔w

ただ一つ、決定的に違うのは彼女は結婚していて、お腹の中にもう一つの命があるということ。

ところどころで顔を出す、奥様として、母としての発言。
素敵だなと思った。

さらにお腹のエコーの写真を見せてもらった。
約8週の時から約10週の時への変化が凄まじい。
ただの楕円形がしっかり赤ちゃんの形になっている。
確かにその辺りはいろいろと器官形成が活発で、薬服用に関して催奇形性の危険が一番高い、と何度も教え込まれた時期である。
が、やっぱり驚きというか、生命って凄いな、と感じずにはいられなかった。
彼女も、10週の我が子を見て、急に愛おしくなり、母親になるんだと改めて思うようになったそうだ。

そんな彼女を見ていて、純粋に羨ましいと思った。

私は決して10代の頃から結婚とか出産とかに憧れるタイプではなかったけれど、そういう年齢になってきたのだろうか。
結婚して母になっていく人達がとても眩しく見えることが多くなった。
漠然とだけどw

出産予定日は来年4月4日。

性格が私と瓜二つな母を持つ子。
楽しみなような、不安なような…w
いや、やっぱり凄く楽しみだ

2010年9月15日水曜日

足らないと感じる心が足らない。

初対面の人に仕事を聞かれて薬剤師と答えると、だいたい同じ反応が待っている。
・安定職だね。就職困らなくて良いね。
・給料良いんでしょ?
・国家資格!!頭良いねー。
…これが、医療界以外の人から見た薬剤師のイメージなんだろうか。
因みに、研修医である幼馴染も同じようなことを言っている。

確かに就職口には困らない。
製薬メーカー志望以外であれば、就職活動なんてものはほぼ必要ない。
就職して4年目の今も“うちに転職しませんか”DMがしょっちゅう来る。
確かに給料は悪くはない。
…世間一般に思われているほど良くもないが。パートのおばちゃん達が効率良く稼ぎすぎてるせいで、やたら高給のイメージだw
確かに薬剤師は国家資格である。取得のためにかなり勉強もした。今までの人生で、間違いなく大学生活が一番忙しかったし大変だった。
頭の良さなんて関係ないとは思うけれど。

どれも間違ったイメージではない。

でもなんというか、現実的すぎるし、表面的すぎるし……
どうしてそうなってしまうのだろうか。

薬剤師になるには薬学部に入らなければならない。
そのため、薬学部の学生は入学の時点でほぼ全員が薬剤師になる気でいる。(稀に医学部の仮面浪人がいたりするが。)

なので、入学当初の講義やオリエンテーションでは、“なぜ薬剤師になりたいのか”“自分のイメージする理想の薬剤師像”などについてのディスカッションがかなり多く設定されていた。

中には、バッサリ安定職だから。国家資格が取れるから。と言い切る人もいたw
けれど多くの人は少なからず夢のある発言をした。
そして圧倒的に薬剤師を身近に感じている人が多かった。
実際、仕事をしていると、難治性疾病の青年から“薬学部に入ったんです!!”なんてキラキラの目をして語られることも多い。
そして私も幼い頃から薬剤師を身近に感じていた1人である。

それがだ。就職すると状況は一変する。
大半の薬剤師が、安定職で、そこそこの給料を貰い、生活に困らない、という現実に満足しているように私は思う。
仕事にかける情熱とか、夢とか、そんなものは欠片も感じられない人が多いのだ。
正直、私もその波に飲み込まれそうになったことが何度もある。


でも、いつもどこかに違和感を感じるのだ。それで良いのかと。

今年5月、スポーツファーマシストの資格取得に必須の講義を受けた。
もちろん、スポーツファーマシストにも、スポーツにも、ドーピングにも、興味があったので受講したわけだけど。
もう一つ。
知りたかったのだ。
日本全国からわざわざ東京まで講義を受けに来る薬剤師はどんな人達なのか。
就職しても夢を失わずに走ってる薬剤師が沢山いるのかどうか。

そこで出会った人達は、皆貪欲だった。好奇心の塊。
嬉しかった。そしてなんだかホッとした。

具体的な夢を持ってる人達もいたし、そこまでは無くても自分を成長させようという意志がしっかり現れている人達がいた。


世間のイメージは、薬剤師本人達が創りあげたものだと思う。
実際にそういう心で働いている薬剤師達は受け手にもそう見えるのだと思う。
そして一度出来上がったイメージってなかなか覆らない。壊れない。

でも。それだけじゃない人達も沢山いるんだよ、って伝えたい。

私も今はまだまだ具体的に夢は?なんて聞かれたら上手く答えられないと思う。
だけど、好奇心と向上心だけは失わないように。前を見ていたい。
そして精一杯相手のことを思って、真心を尽くして、日々業務にあたっていたい。

ちっぽけな一薬剤師の地道な努力が集まって、何かが変わったら素敵だなと思う。



最後に。
スポーツファーマシストの講義会場で、偶然にも同じ会社の後輩と大学の同期2人に会えたことは、涙が出そうになるほど嬉しかった。
自分の今いる環境も捨てたもんじゃないなと。

2010年9月11日土曜日

4/28(にじゅうはちぶんのよん)くらい。

絶賛PMS中です。(多分w)

PMSと一言で書いても、症状は人それぞれ。
無理やりこじつけようとすれば、何だってPMSだって言えるんじゃないかと思うくらい。
…まぁ、一定周期で現れなければ難しいだろうけど。

私の場合はというと。
頭痛・腰痛あたりは痛いな~くらいで済むのだけれど、面倒なのが鬱的症状。
本当に何があったわけでもないのに沈む沈むw

そしてひどい孤独感。
そこに人が居るとしても、自分とその人は違う空間に居て、違う空気を吸っているかのような。
自分だけがどこかよく分からない閉塞的なところに閉じ込められている感じ。

さらにその孤独感が妙な嫉妬心を生む。
普段から何かと嫉妬しやすい気はするけれどw
恋人や友人、家族…普段身近に感じていた人達が遠くに離れていくような感覚を覚えることで、その人達の周りに居るであろう人達をひどく羨ましく思う。
あなた達だけズルいと思う。
時には物にすら嫉妬心を覚える。
身近にいた人達が自分を捨てて、その人達や物達と一緒にいることを選んだのでは、とか思いだす。

極端過ぎることは理解できる。が、歯止めがきかない。止まらない。
頭の中で台風のように渦を巻いてどんどん大きくなっていく。


P(Pre)でなくなると、台風は自然と熱帯低気圧になり、消滅していく。

そこまで理解できているのに、それでも止められないってどういうことなんだろう。。
腹痛も嫌だけれど、こんな気分よりはずっとマシだ。
来るならさっさと来い。


ここまでしっかり言葉に表したのは初めてか。
でも上手く表しきれてない気がする。
自分の精神状態と向き合おうとするほどに更なる波が襲ってくる。
いつかきちんと表してみたいと思っていたことの一つだけど……これ以上は無理らしい。

2010年9月10日金曜日

人間味のある人たち。

薬局で働き始めた頃は、患者からの電話の多さに結構驚いたものだ。


特に多いのは、小児の親からの電話と精神科患者からの電話だ。


そして、どちらなのかはだいたい一言二言話せば想像がつく。
後者の場合、挨拶したり自分の名前言ったりっていう“前置き”が殆どの場合無いwいきなり本題。
しかもあまりに突拍子もなかったり、何が言いたいのか分からなかったりする。
中には“部屋のエアコンついてるけど、台所の換気扇もつけても大丈夫?”などという、何故薬局に??????とフリーズしてしまうようなこともある。


昨日の夕方、またしても何の前置きも無い電話がかかってきた。


“お宅に昨日行ったら、今日までに薬を準備して電話をくれるって言ったから、私は午前中からずっと電話の前に座り込んで待ってるんですけど!”
これが一言目w


この時点で相手がメンタル、そしてかなりパニックなのは決定。


ただ一つ、いつもと違うことが。。。


その電話の前日、つまり一昨日、私は開局から閉局まで居たけれど、そんな約束をした患者は記憶になかったのだ。
そして一昨日も昨日も出勤していたのは私一人だけ。
一昨日一緒に働いていた残る二人に確認を瞬時に取る術は無い。


こっちも軽くパニックw
パニック対パニックでは会話が成り立たない。落ち着け自分w


結局、話を進めるうちに、その方はご近所の薬局の患者だったことが判明。
そりゃ記憶に無いはずだ。。。


行った薬局の名前を忘れてしまい、病院と薬局の住所をタウンページで照らし合わせて、“ここに違いない!!”と電話してきたものの違う薬局だったという…w


そして、うちの患者数が多すぎて電話主と同姓同名の患者がここ2・3日の間に来局していたことと、電話主が探していた本当の薬局とうちの看板の色が同じだったことがさらに話をややこしくしたww






スタッフの中にはこういう電話を腹立たしいと思う人もいる。
メンタル患者のことを、何であんなふうになるんだ?と不思議がる人もいる。


けれど、私はとても人間らしいなと思う。
今回の電話もなんだか可愛らしいなと思った。


感受性豊かで感情の触れ幅が大きいので、確かに話しづらい場合もある。
けれど、短時間話しているだけでも、コロコロ声のトーンが変わったり、泣いたり、笑ったり。
そういう人の相手をするのってなかなか楽しい。


中にはいかにも“私はメンタル患者で可哀想な人なんです”って感じで好きになれない人もいるけれど…


私は結構メンタル患者たちが好きだったりする。

2010年9月7日火曜日

ひとりごと。

なんとなく“気分”なのでブログを始めます。
基本的に、ひとりごとのような内容になる予定。

普段、意外と(?)頭の中がもやもや考え事でいっぱいなことが多い私。

でも、どうもその頭に浮かんでいるものたちを言葉にして音に出すのが苦手。
すぐには纏めきれなかったり、言葉にしてしまったら何かが違うような気がしたり。

それでも、やっぱりそのままにしておくと気持ちが悪い。
頭の一部分だけにあった靄が、身体全体に広がっていくような気分になる。

そんな時に、じっくり考えて、じっくり言葉にしていくために、このブログを。


どうせなら、自分の考えた事を文字として残しておきたいと思うしね。


しっかりと自分と、言葉と、向き合えたらいいと思います。