今日の午前業務、立て続けに2人、負担額が3割→1割に変更されている後期高齢者扱いの女性が来局した。
2人とも後期高齢になる前は被扶養者扱いだった方。
確認のため保険証を借りにいく過程で、頭の中を過ぎるものがある。
2人とも、夫が数ヶ月前から体調を崩している。
これは……
2人とも予感は的中だった。
こんな予感は当たらなくても結構なのに。
夫は2人ともうちの常連中の常連。
陽気でユーモアのある方だったAさん。
話し出したら止まらず1時間22分喋り続けた大記録を持ってたSさん。
2人とも不死身なんじゃなかろうかと思う人だった。
それでも皆、人間。
その時は来る。
残された妻2人は丁寧に、
「本当によくしてもらって…主人がお世話になりました。」
と頭を深々と下げていった。
仕事柄、そう珍しいことではない。
寧ろ日常茶飯事。
それでも、慣れるものではない。慣れてはいけない。
弱っていく姿を目の当たりにし、そして最期の時が来たことを告げられるのは、本当に苦しい。
でも、その後、残された方々が徐々に元気を取り戻し、再び生き生きした姿を見せてくれる嬉しさが待っている。
年単位で時が過ぎ、ふいに思い出話を懐かしそうにし出すと、温かい気持ちになる。
そして何十年も人生の先輩である彼ら彼女らが、真の強さを持っていることに気付かされる。
私にもいつかそんな強さを持てる日が来るのだろうか。
これからまだまだまだまだ、いろんなことに立ち向かわなければならない。
でも、その先に、彼らのような凛とした強さが待っているのならば、捨てたもんじゃない。
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