2011年2月27日日曜日

形じゃない。大事なのは。

別れを選んでから5日。

案外普通に暮らしている。
もっと食べられなくなったり、過呼吸出たり、色々起きるかなと思ってたけど、そうでもない。
(夢見だけは本当にどうにも悪くて…これだけは困っているが。)

けれど、それは決して相手のことがどうでも良いからではない。

むしろ、今でもこれ以上ないくらいに大切な存在。
そして、それなりに普通なのは、しっかり話して、受け入れた結果だからだろう。


今まで本当に色々な事があった。付き合っている間もその前も。
2人で積み重ねてきた歴史は重くて、大切で、そして紛れもない事実。

いっぱいいっぱい支えてもらってきた。助けてもらってきた。
私も私なりに、彼のことを思って行動してきた。

不安な気持ちにもなった。沢山涙も流した。
きっと私も沢山傷つけた。心無いこともした。

良くも悪くも、人間のエゴとエゴがぶつかり合うのが恋愛。


普段、あまり人を頼りにするのを好まない私を、唯一在りのまま知っている人と言っても過言ではない彼。

無くしたくない。
無くしたくない。絶対に。

その思いが無理に関係を続けさせようと私の心を支配した。


けれど、5日前のあの日、私は彼に痛いほど大切にされていることを実感した。
今更だけど。遅すぎるけれど。
やっとやっとやっと、不安が消えた。
もしかしたら勘違いかもしれないけれど。
それでも、大切にされているという実感が、少なからず自信に繋がった。
それで離れる覚悟ができた。皮肉なことに。


だから、昔も今もこれからも、大切な存在。

願わくば、彼にとっても私がそういう存在でありますように。


間違いなく出会って良かった人であり、出会うべくして出会った人。

それくらい思える人が1人くらい居ても良いでしょ。


この気持ち、彼に伝わってるのかな。
伝わってて欲しいな。

2011年2月10日木曜日

負担割合の変わる意味。

今日の午前業務、立て続けに2人、負担額が3割→1割に変更されている後期高齢者扱いの女性が来局した。
2人とも後期高齢になる前は被扶養者扱いだった方。

確認のため保険証を借りにいく過程で、頭の中を過ぎるものがある。

2人とも、夫が数ヶ月前から体調を崩している。
これは……

2人とも予感は的中だった。
こんな予感は当たらなくても結構なのに。

夫は2人ともうちの常連中の常連。
陽気でユーモアのある方だったAさん。
話し出したら止まらず1時間22分喋り続けた大記録を持ってたSさん。

2人とも不死身なんじゃなかろうかと思う人だった。

それでも皆、人間。
その時は来る。

残された妻2人は丁寧に、
「本当によくしてもらって…主人がお世話になりました。」
と頭を深々と下げていった。

仕事柄、そう珍しいことではない。
寧ろ日常茶飯事。

それでも、慣れるものではない。慣れてはいけない。


弱っていく姿を目の当たりにし、そして最期の時が来たことを告げられるのは、本当に苦しい。

でも、その後、残された方々が徐々に元気を取り戻し、再び生き生きした姿を見せてくれる嬉しさが待っている。

年単位で時が過ぎ、ふいに思い出話を懐かしそうにし出すと、温かい気持ちになる。

そして何十年も人生の先輩である彼ら彼女らが、真の強さを持っていることに気付かされる。


私にもいつかそんな強さを持てる日が来るのだろうか。

これからまだまだまだまだ、いろんなことに立ち向かわなければならない。
でも、その先に、彼らのような凛とした強さが待っているのならば、捨てたもんじゃない。