2011年1月28日金曜日

たまご達が運んでくるもの。

1月中旬あたりから、薬学部の5年生が実務実習に来ている。

我が職場は1年を通じて研修生や研修扱いの職員の出入りがなかなか激しい。
薬剤師会にとっても、会社の人事の人間にとっても、受付処方箋枚数が毎月3000枚超(区内断トツ1位らしい…)でなおかつ処方内容が多岐に渡る薬局は目に付く存在なのだろう。

今年度は、
4月頭~ 研修社員2名(1名は3週間、1名は5ヶ月間)
5月頭~ 研修社員2名(3週間)
5月中旬~ 実務実習生1名(10週間)
11月頭~ 医療事務研修社員1名(4週間)
1月中旬~ 実務実習生1名(10週間)
2月頭~ 医療事務専門学校生1名(4週間)
以上の研修日程が組まれた。

薬学部1・2年生の早期体験実習など、1日限りの実習を入れれば更に沢山の学生が出入りしている。
今は今年度第3期の実務実習生を受け入れながら、既に来年度第1期の実習生の受け入れ調整をしているところだ。

そんな実務実習生。
実習が第3週に入り(全10週強)、実際に患者さんを前に服薬指導をするようになった。

第3期ということで、先に病院実習をこなしている彼女。
第1期に受け入れた学生と比べると少しは慣れている様子。

だけれど、やっぱり明らかに見て取れる緊張感。
初々しい。

早めに朝やってきて、外用ステロイド剤や抗生剤、降圧剤などの詳しい分類を商品名と照らし合わせたりして毎日一生懸命だ。

患者さんの反応に対して上手く切り返せない。
助けを求めるような視線が来る。

よほどおかしな質問が来たときには助け舟を出すが、殆どの場合は笑って頷いてみせる。
大丈夫、と。
今のところ、彼女に投薬させるときは、性格的にも穏やかで薬もクセの無いものばかりの人を選んでいるからだ。

そんな彼女も、あと数週もすればきっと表情が和らいでくる。


1年間でこれだけの人数をこれだけの日数をかけて、レギュラースタッフ6名で育てるのは結構な負担がかかる。
それでも、なんだかんだ言いながら、楽しんでいる自分がいる。
そういえば、昔から部活でも後輩に教えるのは好きだったな。
なにかしら、自分に返ってくるものもあるし。勉強になる。

認定実務実習指導薬剤師(実務実習の育成主任のようなもの。)の資格を取るのには、実務5年以上が必要だ。
ワークショップ受講申請の時期を考慮すると、私は最低でもあと丸2年は取れない資格である。
その時にはまた色々と情勢が変わっているかもしれない。
けれど、今年度1年でとても興味の湧いた資格のうちの1つ。

そう思えただけでも、実習生や研修社員を受け入れた価値があると思う。
あとは、それを自分でどう広げていくか。

…まぁそれが難しいんだけどw
ぐるぐるでも、もやもやでも、良いから考え続けようと思う。

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