2010年9月10日金曜日

人間味のある人たち。

薬局で働き始めた頃は、患者からの電話の多さに結構驚いたものだ。


特に多いのは、小児の親からの電話と精神科患者からの電話だ。


そして、どちらなのかはだいたい一言二言話せば想像がつく。
後者の場合、挨拶したり自分の名前言ったりっていう“前置き”が殆どの場合無いwいきなり本題。
しかもあまりに突拍子もなかったり、何が言いたいのか分からなかったりする。
中には“部屋のエアコンついてるけど、台所の換気扇もつけても大丈夫?”などという、何故薬局に??????とフリーズしてしまうようなこともある。


昨日の夕方、またしても何の前置きも無い電話がかかってきた。


“お宅に昨日行ったら、今日までに薬を準備して電話をくれるって言ったから、私は午前中からずっと電話の前に座り込んで待ってるんですけど!”
これが一言目w


この時点で相手がメンタル、そしてかなりパニックなのは決定。


ただ一つ、いつもと違うことが。。。


その電話の前日、つまり一昨日、私は開局から閉局まで居たけれど、そんな約束をした患者は記憶になかったのだ。
そして一昨日も昨日も出勤していたのは私一人だけ。
一昨日一緒に働いていた残る二人に確認を瞬時に取る術は無い。


こっちも軽くパニックw
パニック対パニックでは会話が成り立たない。落ち着け自分w


結局、話を進めるうちに、その方はご近所の薬局の患者だったことが判明。
そりゃ記憶に無いはずだ。。。


行った薬局の名前を忘れてしまい、病院と薬局の住所をタウンページで照らし合わせて、“ここに違いない!!”と電話してきたものの違う薬局だったという…w


そして、うちの患者数が多すぎて電話主と同姓同名の患者がここ2・3日の間に来局していたことと、電話主が探していた本当の薬局とうちの看板の色が同じだったことがさらに話をややこしくしたww






スタッフの中にはこういう電話を腹立たしいと思う人もいる。
メンタル患者のことを、何であんなふうになるんだ?と不思議がる人もいる。


けれど、私はとても人間らしいなと思う。
今回の電話もなんだか可愛らしいなと思った。


感受性豊かで感情の触れ幅が大きいので、確かに話しづらい場合もある。
けれど、短時間話しているだけでも、コロコロ声のトーンが変わったり、泣いたり、笑ったり。
そういう人の相手をするのってなかなか楽しい。


中にはいかにも“私はメンタル患者で可哀想な人なんです”って感じで好きになれない人もいるけれど…


私は結構メンタル患者たちが好きだったりする。

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